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2015年2月10日 (火)

実践ならでは ・・・在宅ホスピス実践シンポで考えたこと

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日本ホスピス・在宅ケア研究会主催の、第16回在宅ホスピス実践シンポが、2月8日(日)午後、神戸市で開かれました。

テーマは、

「在宅医療の質の向上を図る~在宅専門vs外来・在宅ミックス型の協働を」

在宅医療を担っている、在宅専門診療所と、従来の外来+在宅のミックス型診療所、両者の違いを明らかにし、その協働の方向性をさぐろうという試みです。

実は、前回同じようなテーマでお二人の講師にお願いしたのですが、広報不足で全く人が集まらず、もう一度、という声で今回になりました。今回はこれに加えて、在宅では仲間として欠かせない訪問看護師とケアマネージャーにも参加してもらい、それぞれの視点から、在宅専門診療所、ミックス型診療所について忌憚のない意見を述べてもらおうというものです。

まず出水クリニックの出水明さん
ミックス型でがんばっている在宅療養支援診療所です。
特徴は、医師+看護師一体でのケア提供、診診連携で24時間対応、外来を行うことで在宅の質を高める、医師会活動への参加などです。
自院の訪問看護師8名と医師でこれまで19年で、800人余りの在宅に関わってきました。
特徴として、
外来かかりつけ患者→在宅へのスムースな導入
末期ガン患者の外来緩和ケア→在宅へ
亡くなった患者の遺族へのグリーフケア
があげられます。

同時に欠点として、
24時間また休日夜間の対応が困難
一般外来と混合で、診療にかける時間に限界がある
外来通院の間のフォローが薄くなる
などをあげてくれました。

大阪北ホームケアクリニックの森田浩嗣さんは、在宅専門診療所代表として。
診療時間を訪問中心に当てることができる。
複数医師(患者担当制)で、ケアの質を保つ
朝夕のカンファレンスで情報交換
地域の資源(訪問看護など)を活用
電子カルテなど、ICTを活用する
をあげてくれました。
訪問看護師の小林さんは、医師の様子をよく観察しています。
在宅専門、ミックス型といったシステムよりも、それぞれの医師の個性の方が大きい、としながら、患者の言葉を伝えます。
「病院の先生は治療のことを考えて、よくやってくれる。わしが抗がん剤の副作用がどんだけしんどいか言っても、お構いなしや。
でも、往診の先生やあんたら(訪問看護師)は違うなぁ。往診の先生やあんたらは、わしの生き方に寄り添ってくれる。」
「私にとって大切なのは、診療所の種類ではなく、そこにいる医師や看護師がどのような考えで、どう患者と向き合っているか。そして私たち看護師がどう連携して、患者が”生きていて良かった”と思っていただけるか。患者の家族が、”家で良かった”と思っていただけるか。」とまとめました。
後半のディスカッションも興味深く、いろいろなテーマがあがりました。
ここでは、テーマのみ書き出して見ましょう。
★独居の方の在宅ホスピスは可能ですか?
☆ミックス型と在宅専門との協働の実際について、聞きたい。それがどのように在宅ホスピスの質の向上につながるのか?
★医師会との協力、あるいは距離の取り方について。
会場に参加していた尼崎の桜井先生は、ミックス型を「先発完投型」に例え、在宅専門を「クローサー」に例えて、わかりやすく解説してくれました。
今回は久しぶりに活気のある実践シンポになりました。

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