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2011年11月14日 (月)

気仙沼にて 4

仮設住宅でのことをもう少し。

ここで思ったのは、震災から8ヶ月経過し、仮設とはいえ生活が一応落ち着いた被災者の方たちにとっては、遠方からくる一時滞在の医師はあまり役に立たない、ということ。
地元の医療機関も一応ほぼ再開しており、気仙沼では市立病院が被災せずに存続したこともあり、何とかなっている様子でした。

その中で医師の役割は、仮設に入っていて、孤独化し精神的に孤立している人たちの支援、地元病院とのつなぎ、また遠来の医師だから安心して話せる部分のサポート、くらいではないかと思います。

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今回の私の役割もそんなところですが、実質3日間の滞在で行ったのは、
健康講座とオカリナ演奏を、2回行いました。

健康講座では、これから寒くなる季節に向かって、特に高血圧の管理に気をつけましょう、という話。

ただ、医師の役割は患者や市民に「安心を与えること」だと思っており、たけしや、みのもんたみたいに、視聴者を不安に陥れて、一定の方向に走らせることは社会的犯罪だと思っている私にとっては、震災の被害に遭い、仮設で不自由な暮らしをしている人たちに、安心を与えるのが第一だと思いました。

ですから、血圧はこんなに高いと危ないよ、という話ではなく、心臓は毎日10万回打つのだから、血圧はその都度変化するんだよ、とか、何にも言わずに働いている心臓に感謝しましょうね、とかそんな話をしました。

コレステロールだけ高い人は心配いらないよ、血圧、糖尿病、肥満、タバコと一緒になって動脈硬化が進むのだから、とか、タバコと肥満は自分の意思である程度コントロールできるんだから、といった話もします。

実際に、みのもんたの番組を見て、毎日塩水を飲んで急に血圧が上がった患者の話だとか、聴衆が身近に感じ、かつ安心できる話を主体にしました。

最後に、オカリナを披露。

一日目は、大きな古時計、エーデルワイス、少年時代、そしてふるさとを吹きました。
ふるさとのときは、皆で合唱、涙を流しながら、歌ってくれました。

「ふるさと」は日本人が一番好む曲だそうですが、震災を境にして、その持つ意味がさらに大きくなった気がします。

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