気仙沼にて 6
気仙沼の面瀬中学校仮設住宅の支援活動には、全国からボランティアが参加している。
2,3日の滞在から、2週間以上の長期の滞在まで。
私が到着した11月6日(日)夜には、リーダーのNナースのほかに、島根からのTナース、大阪からの若手Mナースがいた。
この1ヶ月ほどのボランティアは、20名ほどに上る。
みな、文字通りの手弁当で、駆けつけてくれている。
当院からも2人のナースが、それぞれ2回、参加してくれた。
Yナースは4月に1週間ほどと10月に約2週間。
Jナースは5月と8月にそれぞれ1週間ほど。
3月、4月は、避難所での支援活動、水や電気も不自由なところでの支援は大変だったろう、と報告を聞きながら思っている。
仮設になってからも活動を継続しているのは、日本ホスピス・在宅ケア研究会(日ホス)だけで、これは副理事長の黒田裕子さんの、阪神大震災の仮設での、自殺者や孤独死が多かったことを踏まえ、息の長い、継続的な支援が必要だという考えにもとづくものだ。
あらためて現場をみて、なるほど、と実感した。
自分だったらこの仮設住宅に、とても住むことができないだろう。でも、現実になったらどうなのだろうか?
また、身内を津波で亡くして自分が生きていくことを、どうやって正当化することができるだろうか?
阪神でも仮設での自殺や孤独死、引きこもりが多かったと聞く。東北ではどうなのだろう?地域によって気質や文化背景が違うのではなかろうか?
いろんな思いが心をよぎる。
ボランティアの役割ってなんだろうか?
自分が学ぶため?? それとも、現地の人々に何かをしてあげられるのか?
ともかく、情報の発信が必要だと感じた。
ここで起きていること、行っていること、考えていることを人々に伝えることが必要だ。
そう思って、「面瀬からあなたへ」というホームページを作ってみた。
できれば現地で管理、発信してほしいが、現実にはなかなか難しい。
皆でフォローしていければいいが。
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