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2011年1月28日 (金)

研修医の眼

あちらの家庭、こちらの家庭にお邪魔するうち、自分の中で医療というものが偏った理解をしてしまっていると気づくことができました。・・・(卒業して大学病院で研修する)たった1年間で、自分の考えがなんと狭く偏っているのかと驚き、今まで自分が接してきた患者さんたちに申し訳ないような思いにかられました。

当院では、研修医を受け入れています。
定期的なものでは、月に2日、近隣県の大学病院の2年目の研修医を受け入れています。

これまで研修医として大学病院で患者さんと接してきた自分にとって、訪問診療で自宅に居る患者さんは、全く別の表情をしているのが、大変印象的でした。病院という環境が、患者さんにとって居心地が悪いのはわかっているつもりでしたが、昔から慣れ親しんだ自宅に居ることで行動範囲が広がり、活気が出る姿を見て、訪問診療の意義を感じました。

赤字、青字は、研修医の感想です。
頭の中でわかっていることと、実際に在宅の現場で見て、感じることとの違いを率直に描いてくれています。

同時に、医療の世界にすれていない、自分自身を振り返ることのできる、鋭い、若々しい感性を感じ取ることができます。

毎月、いろいろな研修医がやってきます。

皆さん、若干の在宅同行の経験はありますが、当院のようなスタイルの在宅、また在宅ホスピスは初めての方がほとんどです。

また、研修の中でもう一点印象的だったものとして、チーム医療の理想の形を見た気がします。患者さんを中心として、医療者に加え家族、ボランティアの方々が、お互いの連絡を取り合い、最良の方法を模索する姿は、どの診療の場においても目指すべきものだと思いました。

若い研修医の目から見て、当院のケアがどのように映っているのか、興味深いとともに、彼らの感性から学ぶものを多いと感じています。

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2011年1月24日 (月)

在宅ホスピスを語る会

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今日23日(日)は『在宅ホスピスを語る会』

在宅ホスピスを経験した人たちの話を聞き、在宅ホスピスに関してともに考えようという会です。大きな会ではなく、お互いが顔の見えるくらいの集まりで、在宅ホスピスを語り、そのすばらしさを知ると同時に、課題を明らかにしていこうというものです。

さて、今日は・・・・・・

第一部は、オカリナコンサート。

山の音楽家SHANAの心に響く演奏を、久しぶりに聞きました。

シューベルトのアベマリア、なごり雪、竹田の子守唄・・・などなど

第二部では、Kさん、Sさん、Eさんの3人にお話を伺いました。

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3人は、にのさかクリニックや訪問看護ステーションはななどの在宅ホスピスケアを受けた患者の家族(遺族)の方です。
私(二ノ坂)とステーションはなの管理者の進藤さんが司会を務め、3人の話を引き出しました。

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2011年1月16日 (日)

在宅ホスピスを語る会~行橋から福岡へ

23日(日)には、午後2時から、クリニックで

在宅ホスピスを語る会

を開催します。(参加費無料。参加は自由です。)

第一部 山の音楽家SHANAによるオカリナコンサート

第二部 在宅ホスピスの経験の語り合いと意見交換

ご自由にご参加ください。

ところで、昨日15日(土)は、雪の中を行橋まででかけました。
矢津さんがやっている「ひと息の村」での『在宅ホスピスを語る会』に参加するためです。

参加といってもいつものような講師としてではなく、オカリナ奏者として。
ひまわりFOURとしてオカリナを吹いてきました。

ラ・クンパルシータ~赤い花白い花~テルーの唄(独奏)~千の風になって~シルクロード

の5曲を演奏。
細かいことは抜きにして、皆さんの心には届いたことでしょう。

さて、20分あまりの演奏の後は、矢津クリニックの在宅ホスピスケアを受け、在宅で亡くなった方の奥さんの話でした。
2ヶ月あまりの在宅ホスピスケアを受け、その間を本人は精いっぱい、ユーモアたっぷりに生き抜き、奥さんも、精一杯の介護に悔いはない、断言していました。

きっと、患者さん(というよりTさんその人自身)と奥さん、娘さん、それにケアチームのメンバーたちが、心をひとつにしてケアに当たったのでしょう。
そのときの姿が目に見えるような雰囲気でした。

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会場は40人ほどの集まりでしたが、Tさんの奥さん(おかあさん、とみんながよんでいたのですが)の思いを受け止め、ここでも心がひとつになっているのが感じられました。

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2011年1月15日 (土)

小さなたね

小さなたねをまきます。

小さなたねの発想は、この絵本からです。

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1643

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作・絵: エリック・カール
訳: ゆあさ ふみえ
出版社: 偕成社


秋、強い風が吹くようになると、花のタネたちは風に乗って、遠くへ運ばれていきます。
飛び出したたくさんのタネのなかに、とくべつちいさいタネがひとつ。ちいさいタネはなかまと一緒に飛んでいきます。
タネたちは旅の途中で、太陽に焼かれ、氷の山に落ち、海に落ち、砂漠に落ち・・・力尽きていきます。
風がやんで地面に落ちても、鳥に食べられ、ねずみに食べられ、人に踏まれ・・・。
ちいさいタネは困難を乗り越えて、元気いっぱいに大きくなり、見事な花を咲かせます。

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2011年1月 4日 (火)

にのさかクリニック2010 その3

クリニックの昨年を振り返る、第3弾です。

7)バングラデシュと手をつなぐ会~現地訪問およびもろもろの課題
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今年の現地訪問は参加者も多く、特に学生たち、若者の参加で充実したものでした。
現地では、看護学校建設へ向けて意欲的な取り組みが進んでいます。
一方、日本側の取り組みが不十分で、組織的にもまだまだ統一された組織体とはいえない現状が浮き彫りになってきました。
秋のバザーは悪天候のために中止、現地スタッフの招聘事業はビザが下りずに中止、と残念な事態も続きました。
現地のスタッフや村人は、単なる資金提供者として私たちに期待しているのではありません。
一緒に村にことを考え、行動してくれる仲間と考えています。
日本側の建て直しを図る必要性を痛感しています。
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8)いのちの授業
これまでも、地域の公民館で主としてお年より向けに話をしたり、介護講座を行ったり、いろんな場で在宅ホスピス、バングラデシュなどの話をしてきましたが、昨年は中学生や高校生に話をする機会が増えました。
難しいですが、大切な仕事で、またやりがいもあり、自分自身の勉強にもなります。


9)日本ホスピス在宅ケア研究会鳥取大会参加。演題を3題発表、他にシンポジウムなども。
今年は鳥取の徳永進さんが会長で、彼らしいユニークかつ魅力的な大会でした。
当院からも3題の演題を出し、そのほかにも二ノ坂がシンポジウムなどに参加しました。
クリニックからは、医師、MSW、ボランティアなど5名が参加しました。
来年は沖縄です。今から楽しみです。

10)そのほかをまとめて列記します。
在宅ホスピス事例検討会を毎月1回開催。地域の訪問看護ステーション、クリニック、ケアマネージャ、MDWなど多彩な顔ぶれで、お互いに勉強になり、またネットワークつくりに役立っています。


当院のK看護師が、久留米大学の緩和ケア認定看護師研修コースの6ヶ月を修了しました。
当院の在宅ホスピスばかりでなく、地域の在宅緩和ケアの質の向上に努めたいと思います。

中学生、高校生を対象とした「いのちの授業」などにも取り組みました。
まだまだ工夫が必要だと感じています。

知的障害者施設「碧園」の協力で、当院で野菜などの販売を行っています。
そのほかいろいろな形での交流も図っています。


☆いろんな活動をご紹介しました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。shine

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2011年1月 2日 (日)

にのさかクリニック2010 その2

年が明けましたが、昨年のクリニックの活動の振り返りを続けます。

4)みんなの個展@にのさかクリニック
障害があってもなくても、みんなが生きて暮らしていける地域づくりを、アートを通して行っているグループ「アート種(あーとだね)」を応援する形で、クリニックに作品展示を開始しました。
障害を持つ子どもたちを、アートを通して社会とつなげたい、という願いです。
現在じゅんいち君の描いた作品を展示中。
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5)重度障碍児のためのレスパイトハウスへGO!
レスピレータ装着などの重度の障碍児を在宅で診る機会が多くなりました。
彼らが地域で暮らすためには、いろいろな課題があることがわかりました。
家族の介護負担を減らすと同時に、地域に子どもたちを解放すること、そして地域が「ケアの力」をつけていくこと、これらが重要だと気がつきました。
まず、彼らの日中一時預かりを始めたいと思います。今年の春には、出発です。
皆さん、ご協力をお願いします。


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6)子ども共育HAKATAの「いのちを見つめるワークショップ」開催
今年は久々に充実したワークショップでした。
2002年に最初のワークショップを支えたメンバーが中心に取り組みました。
また、最初のころに参加した中高生が、運営メンバーとして支えてくれるようになりました。
早くも、今年への取り組みが話題になっています。

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今回は子どもたちに関する出来事、クリニックの取り組みを振り返ってみました。
明日はまた、バングラデシュやその他の話で。

お楽しみに。

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