暑い、熱い
カラムディ村二日目です。
暑いです。すごい汗が出ます。
バングラに通い始めて2,3年目に、この汗は拭くだけ無駄だ、と気がついて、それ以来汗は拭かないようにしています。流れっぱなしのままです。
さて、今日はションダニメンバーの、日本訪問事業の報告、成果、その後についての話し合いでした。
昨年9月末から10月にかけて、病院のエクラムル・ホク(ヘルスワーカー)と、ションダニ学校のハビブ校長が日本を訪問し、見学、研修を行いました。
その時の報告と、その後の成果についての話です。
その報告は、何とパソコンとプロジェクターを使って、パワーポイントで作ったスライドを利用しているのです。
こんな感じです。
90年代初期にカラムディ村を訪問したころは、電気も通っておらず、ぬかるみを歩いて村に入ったこともあったころと比べると、隔世の感です。
もうひとつ、特筆すべきは、この後に行われたソーシャルワーカーたちの報告です。
彼女たちもぽパワーポイントでの報告でしたが、6名がそれぞれに自分の分担を持ち、報告しました。
そればかりではありません。
私たちの質問に、悪びれたり照れることなく、それぞれが積極的に答えてくれました。
最初の頃、ションダニとの会議には男性しか参加していませんでした。
その後、ミシンの先生や幼稚園の先生が参加しましたが、ほとんどやしゃべらず、しゃべっても恥ずかしそうに、名前をいう程度でした。
これも、隔世の感です。
さて、報告の仕方の進歩ばかりでなく、内容についても触れておかなければなりません。
少し長くなりますが、お付き合いください。
エクラムルとハビブの日本訪問は、彼ら自身のあり方にも大きな変化をもたらしましたが、それだけでなく、病院や学校、そのほか地域や周囲にも影響を与え続けています。
小学校や中学校の訪問では、地域住民がスクールガードなどで子どもたちを守っていること、親と学校と生徒が一体となってよりよい教育環境を作ろうと力を合わせていること、教室、廊下、トイレの掃除を生徒と先生自らが行っていること、などを見ました。
それを見て二人は、人に変化を期待するのなら、まず自分が変化し、反省することが必要だと感じました。
そして、帰国して自らが学校や病院の掃除をはじめ、生徒たちも親たちも納得して、生徒が自分たちの教室やトイレを掃除するようになりました。
入学式では、親たちも熱心に役割をになってくれるようになりました。
手をつなぐ会が、ションダニに自立してバングラのために働くことを期待している、と感じ、ションダニは社会福祉のための活動をしていること、社会のも変化をもたらすような、模範となることを期待されていると感じて、帰国しました。
日本を見て、バングラだけの基準ではなく、世界の基準をもとに行動しなければならないこと、
どんな仕事にも上下はなく、一生けんめい働くことで、チームワークが成り立つこと、
政府だけでなく、一般市民の協力がなければ、社会環境の改善はできないこと、
なども学んだ、と話してくれました。
日本の、つなぐ会の事務所を見て、古くて狭い劣悪な環境の事務所に比べ、支援を受けているションダニの立派な事務所、それに恥じないような仕事を、責任を持ってやっていきたい、と締めくくりました。
ソーシャルワーカーたちも、2009年末から2010年にかけて、それぞれ3ヶ月の研修をバングラ国内で受けました。
理論、実習、フィールドワークなど多方面の研修でした。
たとえば、出産に訪れた妊婦への対応。
入院手続き、ベッド作り、清潔などの世話、分娩室の準備、出産後の乳児の世話なども学びました。
フィールドワークでは、妊婦の確認、妊婦に何を話すべきか、貧しい人々はどのような生活をしているか、老人の健康管理、家族計画から、フィールドで病気の患者を見つけた場合の病院への紹介の仕方など、実に多彩な研修だったようです。
そのほかに研修期間中は、全員、医師も看護師もそのほかのスタッフも、朝起きてみんな一緒に農作業をしました。他に、自転車に乗ったり、水泳もやったそうです。
研修施設の建物の入り口には、このような言葉がありました。
”COME TO LEARN, GO TO SERVE”
彼女たちは文字通り、ここで学び、自分の村で人々のために働いています。
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