バザールの変化
そうですね。
女性が店をしているなど、バングラの田舎では、これまで考えられなかったことなのです。
イスラム教の影響からか、女性が外に出ることが少なく、仕事はもちろん、買い物も男性の仕事とされてきました。ですから、バザールでは、売る方も買う方も、男性ばかり、だったのです。
今年初めて女性が店をしているのに出会いました。
聞くところによると、政府が女性の社会進出を進めており、このように店を持つことに助成金を出している、ということでした。なるほど。
それにしても、この僻地の村でも着実に変化が訪れているのですね。
その店のおばあさんが出てきて、私たちに聞いてきました。
「大木さんはどうしていますか?」
私たちの会を設立し、率先して活動してきた前会長の大木松子さんのことです。
彼女が何度も村を訪れたことを覚えており、どうしているのか、と聞いてきたのです。
ありがたいことだと思いました。
彼女たちにとっては、大切な思い出の人なのかもしれません。
・・大木さんは今、記憶を失う病気にかかっていて、島の老人ホームで暮らしています。でも、あの笑顔は変わりませんよ・・・
と答えました。
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