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2010年7月18日 (日)

脱出できますか?

78歳の女性の患者さんに、ベッドの上から尋ねられた。
慢性の肺疾患で寝たきり、酸素吸入をしているが、意識はしっかりしている。
数日前、ご主人から電話があり、覚悟の上で自宅に連れて帰りたい、と相談があった。
いつでも在宅を受け入れること、主治医とケアマネージャに相談して、来院してください、と伝えた。
数日後に、主治医の情報提供書を持ち、ケアマネージャと一緒に来院、相談を受けた。
急を要する事態ではなさそうで、私も週末に学会参加のため福岡を離れる予定だったので、「来週初めにどうですか?」というと、ご主人は渋った顔をした。
「明日にでも帰りたいのですか?」と問うと、そうだ、と答えた。

明日の退院を目標に、ご主人は主治医、病棟師長に話すこと、ケアマネージャにはベッドやポータブルトイレの手配とヘルパーの手配を指示して、その日の内に、入院中の患者を訪問することにした。

「脱出できますか?」・・・ベッドサイドに私たちが挨拶に行ったときに、彼女が発した言葉だった。

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2010年7月12日 (月)

いのちのおわりにみみをすます

7月10日(土)~11日(日)の2日間、鳥取での「日本ホスピス・在宅ケア研究会」の第18回全国大会に参加してきました。
毎年参加が楽しみな会です。

「いのちのおわりに みみをすます」は、この大会のメインテーマです。

今年は鳥取で、野の花診療所の徳永進さんが大会長で、とてもユニークな大会になりました。
鳥取という不便な場所にも関わらず、全国から4000人を超える参加者で、どの会場も人があふれていました。

にのさかクリニックからは、私(二ノ坂)のほかに、医師二人、MSW、ボランティア看護師の合計5人が参加。
演題発表3題と、二ノ坂がシンポジウムに参加しました。以下、簡単に報告を。

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写真は左から、シンポジウム何でもトーク、ポスター発表2題

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2010年7月 8日 (木)

バーベキュー

Tさんのお宅で、昨日バーベキューパーティが開かれた。
職場の仲間たちが30人近く集まってくれた。
遠くの地から駆けつけてくれた人もいた。
Tさんは、一人一人に笑顔で挨拶をして、喜んでくれた。

数人は午後の早くから到着し、Tさんのお宅の庭で準備を始めた。
Tさんは、ベッドの中でときどき居眠りをしながら、それを眺めていた。

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前夜は激しい痛みで、本人も奧さんも眠れなかったという。
朝からは少し落ち着いているようだ。

Tさんは、悪性胸膜中皮腫で末期の状態。
本人と奧さんの希望でがん診療連携拠点病院から自宅に帰ってきて、3日目。
病院では在宅の話をすると、大丈夫?と医師や看護師から何度も止められたという。

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