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2009年12月30日 (水)

デイホスピスの試み2

前回、デイホスピスのトライアルを始めたことを書きました。
制度にとらわれない、ボランティアベースのデイホスピスをやってみたい、ということを以前から思っていました。
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上の写真は、2回目のデイホスピス・トライアルの時の写真ですが、みんなが集まって談笑している、向こう側に注目してください。ホールの奥に、スピーカーが見えますね。
その手前に、向こう向きに男性が座っています。
下の写真は、その近くから撮影したものです。
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Aさんという男性が、進行したがんで、当院に通院しています。
ほぼ毎日点滴をするのですが、音楽好きのAさんは、2階ホールのスピーカーを見て、「ここで音楽を聴いてみたい」とCDを持ち込んできたのです。

彼は、毎日通院してきて、点滴を受けながら、クラシック音楽を聴いています。
当院のMSWや看護師たちが、応対しながら観察しています。
病状は、ドライブに出掛けたりするくらいいいときもあれば、お腹が張って苦しいときもあります。
でも、音楽を聴くことは彼にとっては、大きな楽しみなのでしょう。

これは、形の整ったデイホスピスではありませんが、自然な形のデイホスピスと言えるのではないでしょうか。
むしろ、このように自然発生的な形こそ、本来のデイホスピスに近いのではないかと思いました。

病院や診療所を、地域の健康作りの拠点として活用してほしい、というのが開院当初からの私の願いでもありました。
健康や病気のこと、さらに広く保健医療や医療倫理のことなど、病院や診療所には、重要な情報や、それらの専門家がたくさん集まっています。
それを地域で活用しない手はないのではないでしょうか。

そんなことを思いながら、Aさんの穏やかな毎日を願っています。

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