11/22バイオエシックス研究会<米沢ゼミ>開催
こんにちは。米沢慧です。8月のプレ・ゼミでは、臓器移植法改正をめぐって、その問題点をさぐるという、状況的な話になりました。今回は実質上、第1回ということになり、「ホスピス運動の現在を考える」視点から始めることにしました。主題は『戦場からホスピスへ―岡村昭彦の使命ミッション』
岡村昭彦(1929~1985)。
知らない方が多いとおもいます。1960
年代半ば、アメリカの雑誌『LIFE』でのヴェトナム戦争報道で一躍世界に名を轟かせた国際報道写真家であり、ベストセラーになったルポ(『南ヴェトナム
戦争従軍記』)でも知られた戦争ジャーナリストです。その彼がなぜ、ホスピス運動に向かったか。わが国のホスピス運動黎明期にあって岡村の業績は2つの翻
訳書と一つのルポルタージュを加えた次の〈三部作〉として要約できます。
① ビクター&ローズマリー・ゾルザ『ホスピス─末期ガン患者への宣告』
(家の光協会・1981 年)の監修訳
② シシリー・ソンダース他編『ホスピスケアハンドブック-この運動の反省と未来』
(家の光協会・1984年)の監修訳
③ 『定本 ホスピスへの遠い道』(春秋社 1999年)
今回は岡村昭彦の21世紀へのメッセージを、戦争写真家としての仕事を作品映像から、及び25年前(亡くなる半年前)のインタビュー番組(80分)を通して検証するおよそ3時間になります。
楽しい時間にしたいとおもいます。参加をお待ちしています。
米沢慧 (よねざわ けい)
■1942年島根県生まれ。評論家。早稲田大学教育学部卒業。 都市論、建築論、家族論から介護論まで。
■編集者時代に岡村昭彦に出会い、岡村の運動を支え、没後もその遺志を継いで運動をつづけている。
「AKIHIKOゼミ」主宰。岡村昭彦との関わりについて「出版編集者としての出会いと失敗、その後はフリーランスとして〈人生棒に振っていいという生き方がある〉ことを教わった気がします」
■近年は長寿社会のケアを考える「ファミリィ・トライアングルの会」を主宰。 活動の一環として、東京・千葉・神奈川・埼玉・長野などで生命・看護・医療を考えるセミナーにも取り組んでいる。
■著書に『「幸せに死ぬ」ということ』『ホスピスという力』『往きのいのちと還りのいのち』『病院化社会をいきる』など。最新著書は、在宅
ホスピス医内藤いづみさんといのち・ホスピスについて交わした往復書簡『いのちのレッスン』。
日時: 2009年 11月22日(日) 午後2時~5時
会場: にのさかクリニック 福岡市早良区野芥4-19-34
会費: 一般1,000 円 学生800 円 主催: バイオエシックス研究会
お問い合せ: にのさかクリニック TEL 092-872-1136 / FAX 092-872-1137
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コメント
米沢ゼミは、盛況の内に修了しました。
米沢さんも力が入っており、時間を大幅にオーバーしました。
岡村昭彦の訪問インタビューは、いつ見ても新鮮ですね。
懇親会でも、バイオエシックスのメンバーと、NGOの仲間が一緒に楽しく過ごすことができまいした。
投稿: にのもんた | 2009年11月25日 (水) 11:13
先日、「もう一つの名古屋~核といのちを考える」の記事にコメントしました通り、『定本 ホスピスへの遠い道』の著者岡村昭彦氏の行動には、まったくの門外漢ながら、少なからず共感致しました。22日の研究会には(別用が有り)参加出来なかったのが残念でした。
投稿: (英山華) | 2009年12月 1日 (火) 19:37