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2009年9月18日 (金)

バングラ報告2009 ②ションダニ病院に新しい医師二人

バングラ報告第二弾が遅くなりました。
実は、今バングラデシュと手をつなぐ会は、イベント目白押しでてんやわんやです。
ミロンの印刷、発行に続いて、現地訪問報告書の編集、印刷、製本、並行して、18日から25日にアクロスで行われる『アジアの布展』の準備~これがまた毎日数名を確保しないと行けないので、大変です~30日からのバングラスタッフの招聘事業などなど・・・
今年の現地訪問団、会員の皆さんの協力で、何とか毎日を乗り切っている、というところです。

在宅の仕事も、このところ毎日のように「在宅ホスピス」の依頼が届きます。
患者さんや家族からだけでなく、近頃は大きな病院の「地域医療連携室」からの依頼がおおくなりました。
皆さん、家に帰りたいのですねえ。
病院がわも、だんだん家に帰したい、家に帰すことが本人にとっても家族にとっても幸せなのではないか、ということが、わかってきたのでしょうか?
もちろん、家に帰るに当たっては、多くの問題がある場合もあります。
でも、それをみんなで力を合わせて乗り切るところに、在宅ケアの醍醐味があるように思います。

2009bangla001  2009bangla003

ということで、第二弾は、母子保健センターの報告です。
左の写真は、母子保健センター。今では「ションダニ病院」と呼ばれています。
右側は、回診の風景です。私の両側に立っているのが、今年着任した新しい医師二人です。二人は村での医療に、とても熱心です。

妊婦検診、出産などの母子保健だけでなく、この地域唯一の多機能の病院として、なくてはならない存在になっています。カラムディ村の村人たちばかりでなく、周辺の村からも患者はやってくるし、また病院から出かけての「サテライトクリニック」も定着してきました。

しかし、同時に多くの問題も抱えています。


僻地の病院であるために、医師や看護師が集まりにくく、定着しにくい、という問題。医師たちにとっては、技術向上のための研修や文化的な生活、子どもの教育など、都会での仕事を希望するのは当然でしょうし、健康保険がなく、国民全体特に農民が貧しいバングラでは、田舎での仕事は収入も少なくなります。このため、医師や看護師は、収入が安定し将来が保証されている都会の病院に流れていくのです。NGOの病院のように、収入が低く、将来の保証もないところでは、定着はむずかしいのです。

ションダニ病院も、これまで何人もの医師が入れ替わりました。最初に着任したノルジャマン医師、昨年までいてくれたサイド医師の2人をのぞくと、他は数ヶ月から半年程度でみんな辞めていきました。看護師も同様です。しかし、辞めていった医師や看護師を責める気にはなりません。彼らには彼らなりの生活があり、家族があり、将来があるのですから。

さて、とはいえ、やはり医師の問題は重要です。
昨年の医者が辞めて、今年は新たに2人の医師が着任していました。
二人とも医師になって8年程度の中堅です。都会で、上司の指示だけで医療を行うことに疑問を感じ、村に来て患者のために自分の全力を尽くしたい、と話してくれました。

スタッフからの評判も上々ですし、着任早々、難しい心筋梗塞の患者を助けたこともあって、村人からの信頼も厚く、外来患者も急速に伸びています。

もちろん病院は医師だけで成り立つものではありません。
看護師やその他のコメディカルの協力がないと動きません。
特に、カラムディ村のように、村人が貧しく、病院に通う習慣のない地域では、村に出かけていっての保健活動も重要です。それらの仕事を担うのは、ヘルスコーディネーターやソーシャルワーカーたち。

その報告は、次回に。


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