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2009年9月19日 (土)

バングラ報告2009 ③ションダニ病院の女性たち 

さて、ションダニ病院の機能は、大きく分けて二つあります。
一つは、受診した患者を診る外来と入院、一般的な日本の病院と同じような機能です。
もう一つは、村に出かけて保健教育を行ったり、家庭訪問を行うフィールド部門
外来・入院部門は、病院に常駐する医師や看護師が担当します。
ションダニ病院では、二人の医師の他に、検査技師、看護師、ソーシャルワーカー、用務員など20人近くが働いています。
2009bangla005  Siuri Sw
看護師、ソーシャルワーカーは女性が多く、彼女らの活躍は大きな役割を果たしています。2日目の夕方、病院の女性スタッフとの話し合いを持ちました。(写真)
看護師3人、ソーシャルワーカー7人、受付1人が集まってくれました。
毎年のことですが、仕事が終わっての夜の時間、
若い女性が多く、家庭や小さな子どもを持つ人も多いのですが、彼女らはいやな顔一つせずに集まってくれました。

村に出て行く彼女らならではの話がたくさん出ます。

 ○以前は村に行くと、年取ったおばあさんたちから文句を言われていました。
でも今では、仕事の時はもちろん、非番の日でも村を歩いていると、声をかけて歓迎してくれます、とうれしそうに話してくれました。


○2,3 年前から村人、特に女性たちから「帝王切開のできる病院にしてほしい」という意見が多く聞かれるようになりました。確かに、安全なお産のためには、いざと いう場合に帝王切開ができることが必要です。しかしそのためには、帝王切開のできる医師、麻酔のできる医師、介助をする看護師、それに現在以上の設備や備 品、薬品が必要です。術後のフォローも看護師たちの負担になるでしょう。そのことを尋ねてみると、「仕事量は増えるかもしれないが、妊娠初期から継続的に見てきた妊婦さんを、最後に別の病院に行ってもらうのは辛い。」といいます。

○ 日本側から、「子育て、家事をしながら仕事を続けるのは、日本でも大変です。皆さんもこんな時間(午後9時半)まで話し合いに参加しているが、どういうサ ポートがあるのですか?」と質問が出た。彼女らは、にこにこしながら、うれしそうに、「おばあさんたち(夫の母親や実家の母親)が面倒を見て、協力してく れる」という返事でした。前回述べたように、看護師が定着しにくい現状を何とかしようと、看護師不足を補うために、地元出身の女性をソーシャルワーカーと して育成し、雇用していく、という方針は正解だったようです。

また、今年はJICAから「世界の人々のためのJICA基金」の援助を受けて、ソーシャルワーカー、ヘルスコーディネーターを、バングラ国内の研修に出すことになりました。彼女たちが、ますます自分たち自身を磨いて成長してくれることを願っています。

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