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2009年5月 4日 (月)

大和生と死を考える会

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2日は、神奈川県の大和生と死を考える会に参加した。
全体テーマは、「感性の閃(ひらめ)き~内なるものの覚醒」
私は、午前中の鼎談「いのちへの配慮~ホスピスケアとは?」に、評論家の米沢慧さん、多摩市の聖ヶ丘病院ホスピス長の三枝好幸さんとともに参加した。
私のテーマは、「在宅ホスピスで学んだこと」
以下の三点を話した。

1)いのちを巡る状況
現代のいのちの姿に目を向けよう。
紙面を賑わす殺人事件。子殺しや無差別殺人など・・・
紙面にはほとんど載らないが、世界に目を向けるとさまざまないのちの危機がある。
少年兵・・子供が戦争にかり出される。憎しみを植え付けられ、兵士になるのに時間はかからないという。しかし、そこから普通に生活に戻るのは、困難をきわめる。
エイズ孤児・・アフリカや東南アジアを始め、世界各地で親をエイズでなくした孤児が多い。彼らの心の傷を癒すため、また生活を支えるための孤児院などの支援活動が各地で行われている。
ストリートチルドレン・・国全体の貧困、また格差から、路上生活を余儀なくされている子供たちがいる。バングラデシュダッカでも路上の貧しい子供たちを見かける。
これらはほんの一例だが、「いのち」を観念的に語るのではなく、今現在、同じ地球上でいのちの危機に直面している子供たちの姿にも、目を向け、思いをはせることが、自分たちのいのちを見つめるためにも必要なのではないだろうか。

2)バングラデシュで見たもの・・「経済格差は、人間格差ではない」
20年来のバングラデシュと手をつなぐ会の活動で見えてきたものを紹介した。
89年最初の訪問で感じたのは、「生きることに必死」ということ。
現地で手術をする医師の、「この国では、命が軽いんですよ」という言葉。
その後も、教育や医療など、人間生活(社会生活)の基礎になるものの、「原点」がみえるということを強く感じた。
自分を知り、人間を知り、世界を知り、人間になっていくための「教育」という原点。
人間の生存を保障するための医療、という原点。
経済的に貧しい農村で活動するNGOのスタッフ、将来に希望を持って学ぶ若者たち、彼らと接すると、「経済格差は人間格差ではない」ということを痛感する。

3)在宅ホスピスで学んだもの・・「ケアの力と、人権運動としてのホスピス」
20年間の在宅ホスピスの中で、多くの学びがあった。
ここでは、たくさんの学びの中から、「ケアの力」と「患者のエンパワーメント」について話した。
自分自身を見つめ、ケアする「セルフケアの力」
家族が体験を深めていく「家族ケアの力」
そして、地域で支える「コミュニティケアの力」
私たちの仕事は、患者自身、家族、コミュニティが本来備えている、これらケアの力を支え、引き出すことであろう。
在宅で過ごすことは、患者と家族が自分たちでケアの体験を深めていくことでもある。
そのプロセスが重要。
その家庭で、「患者・家族のエンパワーメント」が行われる。
患者・家族のエンパワーメントが、医療における医師・看護師・患者の「対等の関係」を生み出し、「人権運動としてのホスピス」へつながるのではないか。

おおよそ、このような話をした。
その後、米沢さんの司会で、三枝さんと私が米沢さんの質問に答える形で会は進んだが、時間の余裕がなく、尻切れトンボに終わったのが、残念だった。

それにしても、「大和・生と死を考える会」はおもしろい会だ。
その話はまた次回に。

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