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2009年2月10日 (火)

誕生日、感謝のケーキ

Cake01sおいしいケーキをいただきました。
96歳の誕生日に、私たちに対する感謝の気持ちを込めて、いただいたものです。

大腸癌、前立腺癌、骨転移で半年間、ご自宅で過ごしました。
体は病気ですが、心は健康でした。
80台の奥様が介護を受け持っていましたが、明るい夫婦でした。

誕生日を迎え、ケーキをいただいて、2日後に亡くなりました。

昨年夏から始まった在宅ホスピス。
開始して1週間後に、イレウス(腸閉塞)になりました。(当然予想されました。)
鼻を通して胃に管を入れ、溜まる胃液を体の外に出し、食べられない分少しの点滴をしました。胃に管が入っていれば、少しくらい食べても外に出るので大丈夫、と管をいれたまま、ジュースやアイスクリームなどを食べてもらいました。
北京オリンピックは、鼻から管を入れたまま見ていました。
不思議なことに、次第によくなり、管を抜くことができました。

その後も、貧血が進み輸血をしたり、浮腫のためにあちこちがただれたり、いろいろなことがありました。それでも奧さんが丁寧に作った料理を、一生懸命食べていました。

今年になって、いよいよ調子が悪くなってきました。
誕生日の2日前、夜中に息苦しくなり、心不全症状が起きました。
利尿剤の注射、酸素などで少し回復、息子さんも出張先から駆けつけました。
でももう食事は入りません。
奧さんは堂々としています。「これで自然に(しぜ~んに、とのばして言う)逝くのでしょうねえ。」と自分に言い聞かせるように言っています。
「お父さん!」と何度も呼びかけます。「は~い」と返事をするのがかわいい、と喜んでいます。

その返事もだんだん声が小さくなり、そして声が出なくなりました。
ケーキをいただいたのはその頃です。
「ステーションは5人だけど、にのさかクリニックは数が多いから、少し大きいのを」と数日前まだ少し元気だった頃に、二人で話し合って注文していたそうです。
ありがたくいただきました。

彼が亡くなったのは、在宅ホスピスボランティア養成講座の修了式の時でした。
訪問看護師から連絡がありましたが、奧さんは「講座がすんでからおいでください。」と言ってくれたそうです。
修了式が終わってから行ってみました。

和装できちんとした、穏やかな表情の中にも威厳のあるお父さんの姿があり、奧さんはにこにこと明るく、亡くなったときの様子を何度も何度も話してくれました。

在宅ではいろいろな苦労もありますが、このようなご夫婦やご家族とふれあうことができるのも在宅ホスピスの醍醐味の一つです。

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