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2008年8月31日 (日)

懐かしい写真・・・Bangla2008 ⑥

20080821nino_137s

懐かしい写真です。
中学校の校舎と、生徒たちが写っています。

1992年初めてカラムディ村を訪問したとき、唯一の中学校である、カラムディ中学校で撮った写真を、翌年持って行きました。(当時は、デジカメもなく、プリントした写真をお店で拡大コピーして、これもお店でラミネート加工してもらいました。)

今年、久しぶりにカラムディ中を訪問し、職員室でこの懐かしい写真を見つけました。

もちろん、画質は悪く、時間もたっているので、ずいぶん古ぼけて見えます。
でも、16年前の写真が、今も校長室の壁に飾られているのには、つい感傷的になりました。

カラムディ中学校は、ションダニの生みの親である、イディリスさんがかつて校長を務めていたがっこうです。私たちも、村を訪問したときは、必ず訪問し、生徒たち、教師たちと交流を持ったものでした。また、ションダニから給与を出して、中学校の教員を雇っていた時期もありました。
(小中学校に、教育委員会だけでなく、NGOからの教員も派遣されることがあるのは、バングラのような国では、よく見られることです。しかし、ある意味で二重支配になるので、トラブルが起こると、解決が困難になるようです。)

しかし、ある時期からカラムディ中学校の運営委員会と、ションダニの間に不協和音が響くようになりました。運営委員会は、生徒の親たちで構成され、学校の運営に意見をいう立場ですが、どうも日本のPTA以上に、権力を持っているようです。
その運営委員会が、どうも政治的に利用されて、ションダニと敵対する関係になっていたようでした。
ある年は、この中学校の校庭で、私たち日本の訪問団が、多数の村人から取り囲まれ、抗議文を手渡されたことがありました。
そのような事情で、数年以上、カラムディ中学校との交流は、断たれたままでした。

実は、カラムディ中学校は、私たちが宿泊し、主に活動する母子保健センターのすぐ前にあります。
校庭で中学生がサッカーをしている姿は、いつもみることができます。
中学校のそばを通って、バザールに行くこともよくありました。
でも、中学校で、以前のように生徒や先生たちと交流することはなく、残念な思いをいつも持っていました。

今年は、久しぶりにカラムディ中学校の訪問が実現しました。
しかも、教員たちがほとんど全員集まってくれ、とても和やかな雰囲気での交流会となったのです。
話の中で、村の教育も大きく変わってきたことを知りました。
以前は40%もあった欠席率が、15〜20%に減っていました。
理由は、交通事情(道路)がよくなったこと、中学卒業試験でのカンニングができなくなり、勉強する雰囲気ができたこと、などだそうです
また、生徒を評価する際、30%は生徒のやる気や自立性を評価し、点数に加えるということでした。

小学校の教育も変化してきたようです。
これまでは、自分の学校の教員が試験問題を作り、採点をし、それで評価して卒業させた痛そうです。
現在は、教育委員会が主導権をとり、共通の問題を作って、採点はほかの学校の教員が行うことになっています。このため、公平性、透明性が保たれるようになり、教育の質が上がってきたのです。

このように、制度面からはかなり改善されてきましたが、現場の学校や教師による工夫を訪ねてみると、まだまだのようでした。
でも、ガンニ郡の教育指導担当者が、指導要領がきちんとしているのは、ここ(カラムディ中)だけだ、と言っているということでした。

このような、温かい交流、いい知らせとともに、懐かしい写真を校長室に見つけたのです。

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