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2008年6月15日 (日)

日本の緩和ケアの行方~その1

というテーマで本日、福岡緩和ケア研究会の年次大会が開かれました。
場所は、明治安田生命ホール(福岡市中州)でした。

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第1部 山崎章郎さん(小平ケアタウンクリニック院長で、日本ホスピス緩和ケア協会理事長)の講演
第2部 パネルディスカッション「福岡で大往生できますか」

朝からあいにくの雨でしたし、準備不足でしたので、集まりが心配されました。
しかし、開始1時間以上前から続々と人々が集まり、400人余りの会場が、開始時刻にはほぼ満席となりました。

山崎章郎さんの講演のテーマは、「日本の緩和ケアの行方~スピリチュアルケアの視点から」
パネルディスカッションは、「福岡で大往生できますか」というテーマで、福岡県内の、在宅医、訪問看護師、病院緩和ケアチームの看護師、それに老人ホームの副施設長が、それぞれの立場から、福岡の緩和ケアネットワークつくりの工夫を熱く語りました。

山崎さんの講演から。
さすがにわが国のホスピスシーンを引っ張っている人だけあって、テーマが適切でした。
日本の緩和ケアの今後を語るには、その本質を考えるべき。
その本質は、スピリチュアルケアにこそある、と。
ずばり本質を突いた発言でした。
外科医→ホスピス→在宅へという道ですが、そのステップを踏んで在宅ホスピスに踏み込んでいる、というあり方は、山崎さんらしい経験の積み重ねだと感じました。

右端の写真は、前日の懇親会の写真です。
おいしい中華料理をいただきながら、明日の打合、というよりお互いが親しくなり、本番への気持ちを統一しようという意味合いでした。
いつもは終了後に行う懇親会ですが、このように事前に行うのもいいものですね。

さて、講演に戻ります。
私も在宅ホスピスに関わっていて感じるのは、結局人間が人間をケアする意味は、スピリチュアルな課題への関わりだと感じるようになりました。
またそれは、親身になって患者、家族と関わっていく中で、徐々に気がつき、磨かれていくものだという思います。

今回、山崎さんが何人かのスピリチュアルケアの提唱者、研究者の言葉を適確に引用しながら、その意味や具体的な方法にまで言及してくれたことは、私にとっても、刺激的で、有意義でした。

スピリチュアリティとは、自己の内面への探求や、自己を超越したものへの希求である。
それは、人生や生命の危機、困難に際して現れる働きである。
本人の内面から生じるものではあるが、外からの援助によって、実現することが多い。
その援助者たることが、私たちの役目である。

私なりの言葉で表現すると、以上のようなことが根本だったのではないでしょうか。

今、山崎さんは、小平ケアタウンで、地域の住民や子どもたちとも交流を行いながら、地域での看取りの文化を再生したいと積極的な活動を続けています。

それにしても、彼の淡々と語る姿は、私たちが見ても、惚れ惚れとしますね。
歴史を作る大きな事業に関わっていながら、肩に力が入ってない。
私も、見習いたいものです。

大きな収穫を得た、講演でした。

後半のパネルディスカッションは、明日にでも。

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