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2008年6月18日 (水)

福岡で大往生できますか(年次大会報告その2)

福岡緩和ケア研究会第8回年次大会の第2部は、地元のメンバーによるパネルディスカッション。

テーマは『福岡で大往生できますか』
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在宅ホスピス医の齋藤さん、訪問看護師の平野さん、老人ホームの中園さん、地域中核病院緩和ケアチームの湯川さん。それぞれの場でしっかりと経験を積んだ、すばらしいメンバーでした。
コーディネータが私(二ノ坂)でした。

事前に一度顔をあわせて打ち合わせをし、当日はいくつかの小テーマを決め、それにそって話を進めていくことにしました。
また、普通のパネルにあるように、出席者が最初に話をして、後のディスカッションが尻切れトンボで終わらないように、最初からディスカッションに入りました。

ディスカッションの小テーマは、まず
がん対策基本法をめぐって、その問題点を挙げてもらいました。
早期から緩和ケアを取り入れることはいいのだが、あくまでもがんのみが対象で、神経難病、心・腎・肝などの疾患が置き去りにされている、という指摘。
山崎さんも指摘されたように、緩和のための「医療」を進めることはいいのだが、それがすべて、となってしまい、広い意味の「緩和ケア」がなおざりにされるのではないか、という問題点、などが挙げられました。
がん患者の相談窓口は?とか、医療者の研修がうたわれているが、実際にはチームとしての研修に不備がある、といった現場からの指摘もありました。

次に、緩和ケアチームとは何か。どんな構成で、どんなことをやっているのか、実際の現場の報告をしてもらいました。
これに関連して、在宅ホスピスにおけるチームのあり方やその工夫なども述べられ、病院から在宅にスムースに移行するためにはどうすればいいのか、特に在宅の側から「もっと早く返してほしい」「患者家族への情報提供を適確に」といった要望が、熱く語られました。
また、狭い意味での自宅=在宅だけでなく、在宅の場の広がりとして、老人ホームでの看取りについても積極的な取り組みがなされていることも話されました。

最後に、それぞれのパネリストの体験を通して、ケアを提供する側ではなく、自分もいつか死を迎えるものとして、「死を意識して生きる」といったことについてどうかんがえているのか、といったことを話してもらいました。

皆さんなかなか熱心で、コーディネータとしては時間を気にしながら、聴衆も退屈させないように、会場からの発言ももっと引き出したいな、などと考えながら、結局はやはり時間が足りないまま、終わってしまいました。

感じたのは、特に在宅の側の”熱さ”でした。
会場も思わず引き込まれながら、笑いと感動を覚えた、1時間半でした。

パネリストの皆さん、会場の皆さん、本当にご苦労様でした。
そして、ありがとうございました。

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