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2008年3月18日 (火)

群馬県医師会と小笠原医院

15,16日の土日は、群馬、大阪へ出かけていました。
群馬県医師会の緩和ケア研修会で、福岡での在宅ホスピスのネットワークつくりについて話しました。

昨年作った『福岡在宅ホスピスガイドブック』を見た、群馬県医師会の川島先生が呼んでくださったものです。
このガイドブックは結構全国的に関心を呼んでいるようで、あちこちから問合せがきているようです。
群馬県はこれまで行ったことがなく、また在宅ホスピスの講演の依頼は原則として断らないことにしているので、喜んで引き受けました。

群馬に行くのには、実はもう一つ目的がありました。
在宅ホスピスの第一人者で、私がもっとも尊敬する小笠原一夫先生の医院と、「和が家」を見ることでした。

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小笠原医院での滞在時間をできるだけ長くするために、東京行きの便を一便早めて、朝8時に自宅を出発、9時5分の羽田行きに乗り、12時過ぎに高崎駅に着きました。
医院の新井さんが出迎えてくれ、小笠原医院に向かいました。

小笠原医院は高崎市の郊外、前橋市との境界近くにあり、周囲を田んぼに囲まれたのどかな雰囲気の中に建っていました。
開院18年と聞きましたが、そんなには見えない、きれいな建物だと思いました。
木を使ったゆったりしたつくりで、玄関を入るとまず受付の上に「患者さんの権利」の額が掲げられていました。
「これを掲げるために、開業したんだ。」
小笠原先生は淡々と話してくれました。

昨年は80名余りの方を、在宅で看取ったということでした。
また、在宅患者の40%以上が、末期の方だというのは、驚異的な数字です。
医院を見学し、話を聴きながら、にのさかクリニックの在宅ホスピスの目指すものがはっきりしてきたように感じました。

娘婿の竹田先生たちが西の方に、在宅専門の診療所をつくり、これまでの小笠原医院は、「緩和ケア専門診療所」として機能することになるということです。
一歩ずつ着実に、かつ在宅ホスピスの最先端を切り拓いている小笠原医院の姿を見ることができました。

医師会の講演会は、理事の川島先生の司会で開催されました。
在宅ホスピスの大先輩の、小笠原先生の前で話すのは、とても緊張しました。
自分でも驚くくらいで、終わったときはほっとしました。
皆さん、熱心に聴いてくださり、木星舎の古野さんに送ってもらった『在宅ホスピスのススメ』も『在宅ホスピスガイドブック』もよく売れたようです。

大学の緩和ケア担当の先生、訪問看護師の方たちも、熱心に質問してくれ、群馬県の在宅ホスピスにかける思いを感じることができました。

夜は、高崎駅の上のホテルで、久しぶりにゆっくりと休むことができました。

翌朝は、待望の『和が家』の訪問です。
高崎駅から10分ほどの新前橋駅に、小笠原先生が迎えに来てくれました。
高崎と前橋の間を利根川が走っており、河に沿って、かつては養蚕農家が並んでいたそうです。その中の一つで、築100年になる農家を借りて、4年半前に『和が家』を始めました。
いろいろな経緯があるようですが、現在は8人の方が住んでおり、うち一人が癌の末期の方ということでした。
スタッフ、入居者、その家族の方との話し振りから、小笠原先生が心からの信頼を得ているということが、伝わってきました。

心豊に過ごすことのできた旅でした。

川島先生はじめ群馬県医師会の皆さん、小笠原医院と和が家の皆さん、本当にありがとうございました。

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