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2008年2月17日 (日)

ホームホスピス講演会

Homehospice0316日(土)は、ホームホスピス講演会。
東区で在宅ホスピスを積極的にすすめる、よしかわ内科医院の吉川院長を中心としたグループが開催。
『在宅での死の瞬間』と題して講演を行った。

いくつか感じたことがあった。
最初は、昨年4月に吉川院長から依頼があった。
「2月に矢津剛先生を招いて講演会を行った、来年は二ノ坂にお願いしたい」と。
吉川院長とはそれまでにも何度かお会いしたことがあり、また東部の患者を依頼したこともあったので、喜んで引き受けたが、その準備の早さ、周到さにまず敬服した。
当日前にも、2回の打ち合わせを行い、またその間、いろいろなやりとりがあった。   

第2に、参加者が多かったこと。
当初80名程度の予定で、内容を深めることに重点をおいたが、実際に募集を開始すると、あっという間に120名を超え、最終的には160名以上の参加となり、会場を大きな部屋に変更したほどだった。
吉川院長たちの日ごろの努力と3回目となる講演会の積み重ね、それに在宅ホスピスに関する関心の高まりの結果だろう。

第3点目は、テーマの「死の瞬間」
在宅ホスピスは確かに「死」をテーマにしているが、これを真正面から取り上げて話したことはなかった。死に至る過程をどのように支えるか、という点や、地域でのネットワークつくりなどをテーマに話すことが多かった。
今回「死の瞬間」を集約点として、そこに至るまで、さらにその後に広がっていく視点を持つことの重要さを、吉川院長から与えられたテーマで感じた。
そこで最初から、「死」そのものをテーマに講演を組立てた。
中でも、患者本人にとっての死、つまり一人称の死に、我々はもっと関心を払うべきではないか、と感じたので、『死を見つめる心』(岸本英夫著)という10年以上前に呼んだ文庫本を素材に、著者がどのように死を見つめ、対処して行ったのかをまとめてみた。
「生命飢餓感」
キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間』も、同様の視点を有しており、これも紹介した。
これまですでに読んできた本を、あらためて読み返し、多くの発見があった。
これは、自分なりに在宅ホスピスを実践してきた中で鍛えられたものがあったからであろう。かっこよく言うと、「(亡くなっていく)患者さんから教えられた」のだろう。

今回は、できるだけ新しいスライドを作った。
また、レジュメを配布せず、聴衆がスライドと話で、私の講演を共有できるように試みた。聴衆が一生懸命こちらに目と耳を傾けてくれていたのを感じ、このやり方はある程度成功したのかな、と思う。

今回の講演にあたっては、前述の本をはじめ、いくつかの本を読み返し、自分の考えを組み合わせ、まとめるのにずいぶんと時間がかかった。咳が止まらない状態が続いており、寝不足ともなり、体調はかなり低下していたが、私なりに、「在宅での死の瞬間」に対する視点をまとめてみることができたように感じている。

講演会が終わって、パネリストとして一緒に参加してもらった、花田さんや平山さんたちと打ち上げに。
私は、疲れと、満足感と、おいしい酒と肴、に囲まれて、寝てしまっていたそうな。aries

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