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2007年12月 4日 (火)

ボランティア講座で

在宅ホスピスボランティア養成講座が、11月から始まりました。
福岡県の助成を受けての活動です。Hospice
福岡、北九州、久留米の3地区で行っています。
各地区とも、応募者が多く、選考に頭を悩ませました。
また、参加者も熱心です。
福岡地区は、40名余りが熱心に参加してくれています。
第1回は11月18日でした。
「在宅ホスピスとは? ホスピスボランティアについて」というテーマで、私とボランティアの深堀さんが話をし、後半はグループワークを行いました。
12月2日に第2回目が行われました。
テーマは、「症状と薬の理解」と「終末期の介護と家族」でした。

第1回目のグループワークのまとめをふり返ってみました。
グループワークでは、5~6人ずつのグループに分かれて、与えられたテーマについて話し合い、お互いの考えを深め、また全体でも意見交換を行います。
第1回目のテーマは、「在宅ホスピスボランティアとして、何ができるか、何をしたいか?」というものでした。

各グループとも、いろいろな意見が出ました。
まとめてみると、患者本人に対してのもの、家族に対するもの、本人と家族の両方に行うもの、理念的なもの、その他のもの、に分けられました。

患者本人に対しては、傾聴、散歩、新聞や本を読む、マッサージ、メーキャップや音楽療法、趣味の手伝い、一緒に考える、など。
家族に対しては、炊事、洗濯などの家事援助、子どもの世話、リフレッシュできる時間を作る、など。また、喪の作業、というのもありました。
本人・家族に対するものとしては、情報提供、医療者との橋渡し、医療者への代弁などが挙げられていました。

これらをふり返りながら、ふとケララでの経験を思い出していました。
ケララでのコミュニティ緩和ケアでは、ボランティアの役割は大きなものがありました。
医療資源が乏しく、医師や看護師が十分に地域の中で活躍できないという制約もあるのでしょうが、ボランティアが、患者の発掘、医療とのつなぎ、さまざまな医療処置、などを行っていました。褥瘡の処置や、患者の移動などもボランティアの支援が必要な場合は、行われていました。
それに加えて、思い出したのが、ボランティアの社会的働きかけ、です。
ボランティアが、地域や大学などで、いろいろなイベントに参加し、社会に呼びかけます。
『緩和ケアの日』には、ボランティアがデモ行進をして、緩和ケアの意義を社会に訴えかけていました。

日本のホスピスボランティア講座では、このような社会的な活動への視点が欠けていることを感じました。
これは、ホスピスや在宅に限らず、日本のボランティア自体の、現時点における限界なのかもしれません。

しかし、在宅ホスピスに関わるということは、地域の中に入っていき、歴史と文化を共有する、家族や地域の中で活動するということになります。そのとき、ボランティアが、患者、家族への働きだけでなく、地域の中で果たす役割が、自然と出てくるのではないでしょうか。

今回のボランティア養成講座では、自分で考える、ということを大切にしています。
講師の話を聞きながら、グループで話し合いながら、あるいは中には自分の家族を看取った方もいて、自分たちの関わりを振り返りながら、思いを深めていって欲しいと思っています。

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社会の高齢化が進む中、定年を迎えた世代の人たちがさまざまなイベント情報を入手してうまくイベントに参加 [続きを読む]

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