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2007年11月27日 (火)

サイクロン”シドル”の被害は・・

バングラデシュのサイクロン被害についてもう少し。
「貧しさに耐えて生きる人々をあざ笑うかのような自然の猛威に、ロイター通信によると全国で約200万人が家を失うなどして避難生活を強いられている。被災者たちは発生から10日余りを経た今も、自力での生活再建はおろか、日々の食糧確保もままならない困窮にあえいでいる。」と今朝の毎日新聞は一面トップで報じています。
災害と貧しさについて、考えてみました。

日本では、大きな台風でもこのような被害が起こることはまずありません。
もちろん、熱帯地方のサイクロンの方が大きいだろうことは予測できますが、死者1万人(10年前のサイクロンでは10万人以上?)という大きな被害はどこから来る結果なのでしょうか。

まず、地形や、家の粗末さがあげられます。
国土全体がデルタでできている国ですから、山や高台に家を作ったり、非難することが不可能です。年中ほぼ暑い国ですから、家も頑丈に作ることなく、簡素なつくりです。もちろん貧しさが家の粗末さに拍車をかけます。
金持ちは、都会で立派なレンガつくりの家に住み、被害も受けないか、受けても小さくてすみます。貧しい人たちほど、受ける被害が大きくなるのです。

現在、バングラデシュ国内にはこのようなサイクロンの襲来のために、シェルターが各地に作られています。サイクロンの進路は予測できますから、今回も2日前から進路に当たる地域には、避難の勧告がなされていたようです。しかし、多くの人は、どこまで逃げればいいのか、わからなかったといいます。また、数百万人の避難を受け入れられるシェルターを準備することも困難なのかもしれません。

毎日新聞の記事の最後に、「私たちはすべてを失ったのよ!」という女性の叫びが載っていました。そう、貧しい人たちはサイクロンなどの被害を受けるたびに、『すべてを』失うのです。すべてを失い、またゼロから出発。
そうやって、貧富の格差は、縮まるどころか、ますます広がっていくのです。

私たちが毎年バングラデシュを訪問して感じることがあります。
ダカなどの都会は、毎年見違えるように発展し、きらびやかに見えます。
一方で、スラムや田舎の農村は、10年くらいの長い目で見て、ようやく少しずつ変わりつつあるか、という歩みです。
これでは、いつまでたっても貧富の差は縮まらないと感じます。

またこのことは、世界の国同士の関係でもいえることですし、先進国の中でもいえることではないでしょうか。

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