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2007年4月22日 (日)

癒し、癒され・・助け、助けられ・・・

Image01_1Nさんからいただいたはがき絵です。
彼女は私より少し若い女性です。
いま、がんと闘っています。
Nさんを支えるのは、もうすぐ出産予定の娘さんと、大学生の息子さん。

彼女が、毎週(時には、そのほかにも)訪問する、私たちの似顔絵を書いてくれました。

一月半前に退院しましたが、退院後次第に、吐き気、嘔吐がひどくなりました。
痛みは、退院するときにモルヒネ系の鎮痛剤を処方され、それでおさまっていたようです。
状態はしかし、だんだんと悪化し、歯茎からの出血や、黒っぽい嘔吐なども見られるようになりました。
意識が混濁し、食事も入らず、トイレへの歩行も困難となってきたために、残念ながら入院となりました。

入院しても吐き気と嘔吐はおさまりません。鎮痛剤も飲めなくなりました。
ところが不思議なことにこれが幸い。モルヒネの鎮痛剤が切れると、意識がはっきりしてきたのです。食事も入るし、痛みもほとんどありません。
数日後には、娘さんから電話があり、「明日、退院してもいいですか?」

前の医師から処方されたモルヒネの鎮痛剤を、私もそのまま継続していたのです。肝臓の働きの低下しているNさんには、次第にモルヒネが蓄積し、意識の混濁や吐き気などが悪化したのでしょう。(深く反省!!)

再度家に戻ったNさんは、日ごとに元気になってきました。
車椅子で散歩や花見に出かけたり、もちろん選挙もいってきました。
娘さんの産婦人科検診にも、付き添いでついていきます。
帰りには、お気に入りの店でワンタンを食べたり・・・

Nさんは今、初めての孫の誕生となる、娘の出産を心待ちにしています。
10年前に亡くなったご主人の故郷に、一緒に行くことを楽しみにしています。
その彼女が、感謝の気持ちを込めて書いてくれたのが、このはがき絵。

私たちは、彼女とその家族から、希望と勇気をもらいました。
はがき絵は、その記念です。

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コメント

本当に優しい絵ですね。絵を眺めていると、Nさんのお人柄だろうなぁと、こころがほわぁと、暖かくなる気がします。辛い状況の時に優しいこころを持つのは、大変なことのような気がします。でも大変な時だから、生かされていることを感謝したり、周りの優しさを感じるアンテナが、敏感になれるのかもしれませんね。学ばせていただいています。
 Nさんは、この先生の絵以外にもかわいらしいインコや季節の風物等素敵なものを見つけ、描く才能をお持ちですね。これからも楽しみにしていま~す。
 絵を見て思い出しました。私の友人に写真が上手な人がいます。お仕事は、針鍼灸師。千葉の治療院のホームページの中に日記のコーナーがあって、素敵な写真が折々に載せられています。もし、興味のある方は、ご覧ください。優しい写真です。http://www5.ocn.ne.jp/~treat/

投稿: しほ | 2007年5月 6日 (日) 14:55

始めまして、AKIと申します。

在宅医療に献身的に取り組まれている先生の活動に興味を持ち、ブログを拝見させていただきました。

先生の人柄でしょうか?
はがきの絵にやさしさを感じました。

また、拝見させていただきます。

投稿: AKI | 2007年5月 9日 (水) 14:49

しほさん、AKIさん、コメントありがとうございます。これからも、どうぞお立ち寄りください。
ご意見、ご批判歓迎です。

さて、お知らせです。

このはがき絵を描いたNさんに、お孫さんが誕生しました。
おめでとうございます。

投稿: にのもんた | 2007年5月14日 (月) 22:17

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