眼の病気
糖尿病でインスリンの自己注射をしているやまさん。
いつも奥さんと2人で来院する。
今日もいつものように、血糖と尿糖を測定し、診察室に入ってきた。
「ほんとに、調子がいいですねえ。」
いかつい顔がにこにこしている。
-この頃はどんなものを食べていますか?-
(好きなものを食べていることはわかっているが一応、形だけは尋ねる。)
「油ものが好きでねえ。とんかつとか、天ぷらとか・・・それからホルモン」
「とんかつは、一応薄くしているけど」
-薄くしても、周りの油は変わらないですねえ-と私。
-焼酎はどれくらい飲みますか?-
「正味一合くらいで。あと、つまみも食べますからねえ。」
奥さんも、循環器系の病気で一緒に通院する。
日本舞踊が趣味だが、熱中しすぎるためか、踊りの発表会が近づくと、具合が悪くなることがある。
-踊りは、この頃どうですか?-
「鍛えられてますよ。この頃は、具合悪くはなりません。」
「目の前を、何か飛ぶように見えるので、これから眼科に行きます。」
と奥さんが言うと、やまさんも、
「おれも眼が悪くなったようだから、今日はこれから、眼科に行かんといけん。」
(なるほど・・・糖尿病歴も長いから、そろそろ眼にも症状がでたのか・・)
などと考えながら聞いていると
「この頃、かあちゃんがきれいに見えるようになったけん、こりゃあきっと、眼が悪うなとるとばいと思うて。」
診察室では、毎日楽しい会話が飛び交っています。
その中で、特に楽しい会話を、ときどき紹介して行きたいと思います。
お楽しみに。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント