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2006年12月31日 (日)

1年をふりかえって・・その3

在宅ホスピスに関しても、今年は振り返っておく必要があるでしょう。
在宅療養支援診療所の制度をはじめ、行政も医療界も大きく在宅へ動き始めました。
いろいろな動機がありますが、いずれにしても20年近く前から在宅に取り組んできた私としては、追い風だと感じています。

開院以来10年間、在宅ホスピスに取り組んできましたが、その中でも、訪問看護師の働きの、広がりと質の向上には目を見張るものがあります。
今回は、訪問看護について振り返ってみます。

昨年17年は、約50名の方の在宅ホスピスに取り組みました。
そのうち32名が在宅で亡くなりました。

今年も同じくらいか、それ以上の方の在宅ホスピスに取り組みました。
現在も大晦日の夜と、病と闘いながら過ごす患者さんや家族の方がいます。
それらの方々と、亡くなった方々をしのびながら、大晦日の夜も迎えています。

在宅ホスピスの患者さん、家族の方を支えるのは、医療的には私もそれなりの役割を果たしたと自負していますが、なんといっても看護と生活面で支える訪問看護師の役割は大きいものがあります。
訪問看護師が何をするのか、という方には、『在宅ホスピスのススメ』という本を推奨します。
(16年に、私が監修、矢津医師や平野看護師など、福岡の在宅ホスピスを進めるメンバーで作ったものです。)
特にこの10年間で特筆すべきは、訪問看護ステーションの数が増加したばかりでなく、それぞれのステーションの質が向上したことです。
この場合の質とは、24時間の対応、誰が担当しても同じ質が保証されていること、思いやりのある看護、それぞれの看護行為の質が保たれていること、などがあげられます。

にのさかクリニックでは、自分のところのステーションを持たず、10数ヶ所の訪問看護ステーションと連携しています。ありがたいのは、どのステーションも、それぞれにその質を向上させてきたことです。
今では、患者さんの住む地域のステーションを選択することができるので、一つ二つのステーションに重症の患者が集中することがありません。
私のほうから見ると、安心して患者、家族のケアをお願いできるところが、各地にあるということになります。
また、ステーション側からすれば、にのさかクリニックからの依頼は要注意!となるでしょうが(^。^)、それなりに集中して対応できるし、結局は質の向上にもつながるということになるのではないでしょうか。

10周年の記念講演会や感謝の会にも多くの訪問看護ステーションの看護師たちが来てくれましたし、小野医師らの送別会にも、ともに患者、家族のケアにかかわり、汗と涙を流した仲間である、訪問看護師たちが参加してくれました。
クリニックのスタッフではありませんが、気持ちは、同志であり、仲間です。

これからも、ますます在宅事情は厳しくなり、病院から、患者から、家族から、求められるものが多く、かつ質の高いものとなってくると思います。
来年も、引き続きよろしくお願いします。

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